デジタルとアナログのバランス

今、私たちの生活にはデジタルなものたちがいっぱいです。デジカメ・パソコン・インターネット・電子メール etc. etc.… 一見そうは見えないものでも、内部にはコンピュータが仕掛けられていてデジタルな方法でコントロールされています。冷蔵庫・洗濯機・湯沸かしポット etc.etc.

一方、私たち人間は、生物としてアナログに生きています。私たちの心や体は、コンピュータで制御されているのでは決してなく、あっちあのぐらい、こっちこのぐらい、と、きわめて感覚的なバランスの上に成り立っています。人間の本来の感覚はアナログなのです。

便利だから、効率的だから、という理由で世の中がどんどんデジタル化されています。現代を生き抜くには、これはこれで必要なことで、イヤだとは言っていられません。これらのデジタルなものたちも便利ににどんどん使うべきです。

しかし私は便利一辺倒になるべきではないと思います。人間は本来、目に見える、手で触れるものから感じ取るアナログな生物なのです。デジタルなものごとはどこか人間に合わない部分があるような気がしてなりません。特に精神的な側面です。

現代人は便利なものごとを上手に活用しながら、一方で古来からの不便で時間のかかる、しかし味わいの深いものごとを贅沢に楽しむ、そのようなバランス感覚が必須ではないでしょうか。

私はコンピュータ関係の仕事をしている関係で、普段の職業生活はデジタル一色です。文章はワープロで書き、写真はデジカメ、連絡は電子メール、調べものは web ページ、という具合です。朝から晩まで、コンピュータに向かっています。

しかし最近、特に込み入った考え事をするときには、あえてコンピュータの電源を切り、紙と鉛筆をもちだして、自分の手で文字を書き図を描いて考えることにしています。この方法の方が、不思議と考えがまとまるのです。

私はかろうじてコンピュータ世代に含まれると自分では考えているのですが、このように古典時な思考法に回帰するのはやっぱり古い世代なのだからでしょうか?それとも世代を超えてやはり人間はアナログなのでしょうか?若い世代の皆さんはどうですか?

このサイトは、現代を便利に生きながら、昔ながらの血の通った「心」を忘れない、そのようなバランスのよい生活を目指して、「デジタルなアナログ生活」と名付けました。アナログな観点から見ても便利なデジタルなものごと、デジタルにはない良さをもつアナログなものごとを、私の生活の視点で取り上げていきたいと思っています。

便利なものごとの筆頭として「インターネット」がありますね。このサイトもインターネット上にあります。インターネットの web でリンクをつたって情報収集することは、今や(2番目に?!)有効な情報収集手段です(現代でも、1番目に有効な情報収集手段は、口コミネットワークなのかもしれません)。この便利で強力な「リンク」を生かさない手はありません。このサイトでもデジ・アナ双方を生かした生活に役立つ優れたサイトをリンクで積極的に紹介したいと思います。