インドアデジタルライフ−バソコンライフ

パソコンライフ

インドアなデジタルライフの筆頭といったら、皆さんは何を思い浮かべますか。私はパソコンです。

私はコンピュータ関係の仕事をしているので、昼間もパソコンに向かいっぱなしなのですが、帰宅してからも、仕事とは違った雰囲気でパソコンに向かいます。つくづく、インドア指向の人間なのです。

確かに、仕事でさんざんつかったのでもうパソコンの電源を入れたくない!と思うときもありますが、もう私にとってはパソコンは空気のようなものです。

使い方を変える、たとえば、見る web が全然違うとか、メールの相手が違うとか、それだけで、同じパソコンを使っている気分がしないのです。

私は中年の域に入ってしまう人間ですが、私のような世代はコンピュータ使用歴がそのままコンピュータの進歩の歴史になってしまっている、といえるほど、どんどんコンピュータやパソコンが進歩するまっただ中に生きてきました。

学生の頃は大型計算機で FORTRAN を使っていました。そのうちパソコンが登場しましたが、でも高嶺の花でした。20 MBytes のパソコン用ハードディスクを職場で皆で宝物として使っていたのが、ついこないだのような気がします。MS-DOS に「コマンドまたはファイル名が違います」と怒られながら、「三太郎」こと一太郎 ver.3 なんぞをパソコンで使い込んでいました。

勤めてから、かねてから憧れだった Mac に手を出しました。そのころちょうど安くなったのです。そして今はすっかり陰を潜めてしまった「ワークステーション」なるコンピュータが職場に伝来し、インターネットとかいう、なんだか扱いにくそうな「をたく」な人たちばかりが群がっている新興のネットワークにつながって、電子メールとか電子ニュースとかが伝来しました。

そしてパソコンではそのうち Windows が 95 になって「Mac に追いついた」と言われ爆発的に普及しました。画像も見られる web ブラウザがヒットしたことと、パソコン向けに民間のプロバイダが出てきたことで、あんなに「をたく」のものだったインターネットが一気に一般の人々のものになり、パソコンでも接続できるようになって、爆発的に普及しました。パソコンはどんどん小さくなり速くなり安くなりました。

今、若い人に尋ねたら、パソコンといえばノートパソコンのことだそうです。中年のオジサンには信じがたい!もうすぐ、ケータイの中にパソコンの機能が全部入ってしまう時が来るでしょう。

そんな私の若い頃には想像すらできなかった、「ブロードバンド・ネットワークパソコン」が、いまやアタリマエになりました。そして、インターネットの web の上で、実世界の商店を越えるほどの品揃えのネットショップが開店していて、どこにいてもパソコン上から買い物ができてしまいます。

私は北海道の地方都市に住んでいるので、残念ながら人口減のため実世界の商店街は閑散とし、豊富な品揃えというわけにはなかなかいきません。また、大型店はあるにはあるのですが郊外で、車の運転免許がない私はなかなか出かけられません。

そんな地域でもいまや、インターネットの普及と、全国くまなくカバーする宅配便の発達で、買い物についてはパソコン上で何不自由なくできるようになりました。

私はパソコン関係や自転車関係、音楽関係などで、大都市でもなかなか店頭に置いていないようなマニアックな品物を、北海道の地方都市にもかかわらず、インターネットショップを使ってどんどん入手しています。便利な世の中になりました。

パソコンとインターネットで自宅から、というと、もう一つ私の生活に欠かせないものがあります。それはインターネット・バンキングです。

私の住んでいる北海道の地方都市では、近所になかなか銀行の支店や ATM がないのです。インターネットショップで買い物をして、代金を振り込もうとしても、銀行まで行くのが一苦労です。

でもインターネットバンキングを使えばそんなことは問題になりません。いつでもどこでも、実世界の ATM が開いていない時間帯でも、どんどん振込作業ができます。とても便利です。口座残高や、カードの利用状況なども、自宅にいながらにして画面で詳しく知ることができます。

今や、インターネットにつながったパソコンは、自宅におかれた私専用の「総合情報センター」となりました。